ダメ、絶対!自転車の「ながらスマホ」で歩行者の見落とし率は5割も増加

歩きながらのスマホも危ないですが、さらに危ないのが自転車に乗りながらのスマホ操作。
昨年末には自転車スマホが原因とみられる死亡事故などもあってその危険性が指摘されていますが、KDDIがどれほど危険なのかを検証した実験結果を公開しました。
自転車のながらスマホで歩行者を見落とす確率が格段に上昇
昨年末に左手にはペットボトル、右手にはスマホ、片耳にイヤホンという状態で歩行者と接触して死亡事故があったのは記憶に新しいところ。

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歩きながらのスマホも散々言われていますが、自転車はスピードもでるので気を取られて人や自動車とぶつかった場合には自分だけでなく人に危害を加えてしまう可能性もありますよね。
そんな危ない自転車のながらスマホですが、普通に自転車に乗っている時と比べてどれだけ何が危ないのかを実験した結果をKDDIが発表したのでご紹介したいと思います。
KDDIは、京都府と共同で愛知工科大学 小塚一宏名誉・特任教授監修のもと検証を実施。視線追跡装置をつけた11名の被験者が、擬似的に再現した道路を走行して検証するというもの。

Photo by KDDI株式会社
その結果…通常時、歩行者の見落としは「1.3回」だったのに対し、ながらスマホの場合は「2.0回」。約5割近くも見落とす割合が増加。

Photo by KDDI株式会社
運転している側はスマホを触りつつもやはり視点が下側に集まってしまう結果、視野が狭くなり歩行者を見落としてしまうということなんでしょうね。そりゃそうだ。
また歩行者を認識するまでの時間にも大きな差があり、通常時「1.0秒」に対しながらスマホ時は「1.7秒」も掛かっていました。

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秒数だけで見ると0.7秒ですが、歩行者を認識してから危ないと思ってブレーキを掛けることを考えると気付くのが遅ければ追突しちゃいますよね。
さらにながらスマホでは、歩行者を注視する時間も通常時の23%に減少したそうです。そりゃ事故になりますって。
ということでまとめてみると、自転車でのながらスマホは「歩行者を見落としやすくなる」上に「歩行者の認識も遅れ」、「見ている時間も短くなる」ということで、もういつ事故ってもおかしくない状況ということがよーく分かりました。

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意図的にながらスマホをする人はほぼいないと思いますが、通知がきたりしてスマホを取り出そうとして視線をそらしてしまうような場面はなきにあらず…。
ながらスマホは当然ダメですが、走行中にスマホを触ろうとすること自体が事故を招きかねないので皆さんご注意を。