iPhoneの電池寿命が長くなる?Appleが新しいセンサーと管理システムの特許取得

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by HikaruSano

昨年から問題となっているAppleのバッテリー問題、現在集団訴訟は60件以上にもなっているそうで、まだまだ尾をひく問題となる見通しです。

そんなAppleは先日バッテリーに関する新たな特許を取得したのですが、もしかしたらこの特許によってバッテリーがより長持ちになるかも知れないんだとか。

温度センサーによる管理

あまり知られていませんが、iPhoneはおおむね16〜22℃で快適に動作するように設計されており、これよりも大きく温度が上下すると動作そのものが悪くなる他、バッテリーも劣化するとされています。

特に35℃以上の環境で使用し続けるとバッテリーが損傷し、サイクル数(iPhoneのバッテリーは500回程度正常に充放電できる)に関係なく充電容量自体が減ってしまうそうです。

今回Appleが取得した特許は、デバイスに温度センサーを設け、バッテリーの状態をより詳細に把握管理しかつユーザに知らせるというもの。

温度環境が推奨値より大きく上下している場合、それを感知してシステム側で計算し、実際の充電量に対して現状で利用可能な充電量をインジゲータで表示します。

特許の例では、「COLD BATTERY(寒すぎ)」と「LOADED BATTERY(暑すぎ)」のモードが紹介されており、バッテリー自体の総充電量は70%でも、その環境で実際に利用できる電量が30%減ってしまっていると説明。

これをユーザに知らせる為、いつもの電池インジゲータに「使用できないエネルギー(例では30%)」も表示されるようになり、寒い場合は「雪の結晶」のマークを、暑い場合は「落雷」のマークを表示してユーザに知らせます。

また充電時に35℃以上の環境で充電した場合、通常はそのまま充電し続けバッテリーを損傷してしまうのですが、これもセンサーで感知し充電を制限してバッテリーを保護する事もできるんだとか。

ユーザに頼る部分も多いですが、こうしたバッテリーの状態に関する表示や充電時のコントロールが追加されれば、もっとiPhoneのバッテリー寿命は長くなるのかも知れません。

まとめ

こうした新しい技術を盛り込んで、より長持ちするiPhone作りをぜひAppleにはしてもらいたいですね。

参考:Patently Apple

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