今のSiriは消えてなくなるかも…Apple内部で「イチから作り直す」計画があるらしい

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by yumi

世界一有名なAIアシスタントでありながら、ライバルたちの能力には(少なくとも現時点では)残念ながら劣るAppleのSiri。

このままではライバルには到底かなわないと察したのか、Apple内では「Siriを修正するのではなく、イチから作り直す」という計画もあるのだとか…。

修正ではなく作り直し?

最近はAmazonのAlexaやGoogleのAssistantをはじめ、中国企業などからもSiriよりも優れたAIアシスタントが次々に登場してきています。

今後どのアシスタントがトップに立つのか…これからの開発が鍵を握るはずですが、Siriについて驚きの情報が入ってきましたよ。

米メディアCult of Macによると、Appleの開発チームに所属する匿名の人物は「Siriには何をするべきなのかというビジョンがない」とのことΣ(゚Д゚)えっ

この問題は深刻で、Appleは「欠陥を修正し続けるのか」それとも「すべてを壊してイチから作り直すのか」すら決め兼ねているのだとか…。

Siriの不具合やその他の問題は2010年に初めて登場した時から始まっており、それは一瞬にして人気を得たというのも関係しているそう。

一体どういうことかというと、AIアシスタントという物珍しさもあってiPhone 4sに搭載されたSiriは多くのユーザーに利用されました。

しかし何百万というユーザーを受け入れられる体制が整っていなかったAppleは、それ以来Siriをより効率よく動かすために苦労を重ねているとのこと。

さらにSiriとiOSの統合を先導していたスティーブ・ジョブズ氏がiPhone 4s発表翌日に亡くなってしまったこともSiriの進化を妨げる原因に。

ジョブズ氏が持っていたSiriに対するビジョンを、残された社員や来ては去っていった多くのプロジェクトマネージャーの誰1人として持っておらず、内部では

  • 短い質問に答え、シンプルな命令に従うだけのシステムにするべきなのか
  • それともより複雑な質問を扱えるフル機能のアシスタントにするべきなのか

という議論が未だに行われているんだそうですよ。

Photo credit: jmywuaco via Visualhunt / CC BY-NC-SA

昨秋、Appleは上級副社長でソフトウェア工学担当でもあるCraig Federighi氏をSiriの責任者に任命しましたが…果たしてこの先Siriはどうなるのでしょうか。

任天堂の故・岩田社長が、当時開発が難航していた「MOTHER 2」のプロジェクトを立て直すためプログラマーとして開発現場に送り込まれ、その時に言った

今あるものを活かしながら手直ししていく方法だと2年かかります。イチからつくり直していいのであれば、半年でやります

という有名な言葉を思い出しました。

行き詰まっている感がヒシヒシと感じられるSiri、先日は生みの親にも痛烈に批判されていましたし、MOTHER 2のように一度壊してしまった方が上手く行く可能性も…あるかもしれませんね。

参考:Cult of Mac

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