「auひかり」が改悪…複雑なプランに加え、解約時の撤去費用が28,800円に増額

使っているスマホの月額費用が割り引かれることから、自宅回線を「au ひかり」にしたという人もいると思いますが、これから契約する人は要注意です。
初期費用の分割回数が長期化、複数年割引契約と合わないとの指摘も
自宅にネット回線を引いている人なら一度は考えるのが、キャリアの提供する割引プラン。

Photo by auスマートバリュー | au
私はauユーザーだったので、「auひかり」を使えば家族全員が毎月割引を受けられるということで、検討した時期がありました。

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結果的には提供エリア対象外だったので申し込めなかったのですが、契約を検討している方もいますよね。
そんな方に知っておいてもらいたいのが、「auひかり」が実施した2018年3月1日以降の契約に適応される変更内容なんです。
1つ目が初期費用を分割支払いにした場合の期間の変更。
初期費用は37,500円で一括もしくは分割を選択できるのですが、分割だと今までは30回(2年半)だったのですが、60回(5年)に変わりました。
これだけだと、ただ期間が長くなっただけでしょ?と思うのですが、やっかいなのが毎月の支払いを安くできる複数年契約の存在なんです。
auひかりには3つのプランがあり、2年ないし3年の契約をすると安くなるという仕組み。
- 標準プラン:6,300円
- ギガ得プラン:5,200円(2年契約)
- ずっとギガ得プラン:1年目 5,100円 / 2年目 5,000円 / 3年目 4,900円(3年契約)
分かりやすく言えば、携帯での契約にある2年縛りのようなものですね。
それで少しでも安いほうが良い訳で、おそらく2年ないし3年契約で使うことになると思うのですが、この契約はスマホと同様に自動更新。

ずっとギガ特プランの場合のイメージ
スマホと同様に、契約更新タイミング以外で解約すると契約解除料15,000円が発生します。
さて思い出してもらいたいのが先程の初期費用の分割年数なのですが、これが5年。ということは初期費用の支払い終了と複数年契約の区切りが一致しないんですね。
もうずーっとauひかりを使い続けるというのであれば問題ないですが、キャリアを変更するだとか何かしらの理由で解約しようとすると、ぴったり合わせることができないという落とし穴があるという訳。
特に引っ越しなどで引っ越し先がauひかりに対応していない場合などはやむを得ず解約せざるを得ない訳ですが、その場合にも容赦なく違約金に加え、初期費用の精算が必要になっちゃうんですね。
今回調べてはじめてこの辺りの仕組みを知ったんですが、いやはや結構やっかいな契約…。
さて話はこれだけでは終わらず、もう1つユーザーにしてみれば改悪とも言えるのが、回線撤去費用の改定です。
今まで「auひかり ホーム」を解約の際には「光ファイバー引き込み設備撤去費」として10,000円の支払いが必要だったのですが、これが大幅にアップしてなんと28,800円になってしまったんです。
※auひかり ホーム(RF)、auひかり マンションの加入型が一括型、都市機構16M(B)ベーシック・16M(R)レンタルの場合には適用されません。
当然契約時に説明はあるとは思うんですが、これはよーく頭に入れておかないと解約時にそんなに費用が掛かるとは知らなかったとなりそうですね。
こうなった背景には接続事業者の光信号引込等設備維持負担という問題もあるようなんですが、ユーザーの費用負担が増えるのはちょっとつらいものがあります。
②分岐端末回線の課題について
— Shirohigetoon2🦑 (@shigehiro) 2018年3月12日
回線を撤去しない限り、接続事業者は光信号引込等設備維持負担額の支払いが必要(NTT東 285円/回線・月、NTT西 508円/回線・月)
ははーん、こりゃ撤去するわな。
これはまた….
— 憤死一歩手前 (@hadsnX) 2018年3月12日
当社の光屋内配線(主として一戸建ての建物に設置される形態により設置するものに限ります。)が設置されているもの|1光信号引込等設備ごとに月額|285円508円 https://t.co/BD5KZnNLdJ
それで今回の改訂内容を踏まえて、初期費用が払い終わる5年未満で複数年契約の解除月ではないタイミングで解約しようとすると…
- 初期費用の残額: 37,500円-(契約月数x650円)
- 複数年契約の契約解除料金: 15,000円
- 光ファイバー引き込み設備撤去費: 28,800円
43,800円+初期費用の残額が発生するということに。
いやはやいつの間に、光回線のプランもこんなに複雑になっていたんだ…というのが正直な感想ではあります。
セット契約でスマホの月額費用が割り引かれるのは魅力なだけでに、できれば積極的に使っていきたいものではありますが、プランをよく理解していないと思わぬ所に落とし穴があるということだけは頭に入れておきましょうね。
ちなみに電話を一緒に申し込むと初期費用が実質割引されるサービスがあるんですが、「スマートバリューと併用ができない」というトラップが待っているのでこちらもご注意を。