海賊版漫画サイト問題への対策、キンコン西野「公式が無料公開すればいい」

先日、海賊版サイトなのに有料サービスを予告するサイトが出てきたとご紹介しましたが、その対策についてキングコングの西野さんがブログにて持論を展開し話題となっています。
キングコング西野さん「対策は難しくない」
海賊版サイトでありながら、有料サービスを発表してさらなる物議を醸し出した某サイト。
今のところこれと言った有効な対策もなく、某サイトには挑発とも取れる煽りまでされてしまう始末だったんですよね。
そんな海賊版サイトへの対策についてあのキングコング西野さんが、ブログにて対策についてコメントしており話題となっているんです。
彼によれば、対策は難しくないと一刀両断。
〇〇〇の対策なんて、難しくも何ともない。
耳を傾けてもらえば、半日で片付く話だ。
ただし、聞く耳を持たない人は助けることはできない。
※編集部にて、一部伏せ字処理。
その方法は、「公式側がコンテンツを無料公開して、別の方法でマネタイズする」というもの。
公式が先回りして、入り口を無料にして、あとあとマネタイズできるモデルを作っておいた方がいいよ」と叫んだけれど、まったく届かなかった。
というのも、キングコング西野さんは業界では珍しい分業制での絵本制作で話題となった「えんとつ町のプペル」を出版しており、
その制作資金や個展の費用を、クラウドファウンディングで調達したりしていたんですよね。

画像は原画展のクラウドファンディングのもの
そのような話題性もあったのか、絵本業界では異例の23万部を売り上げる結果となり…

Photo by キングコング 西野 公式ブログ
挙げ句は小学生が絵本を買うお金がないというのを見て、「お金の奴隷解放宣言。」という記事を持って、webで全ページを無料公開したことでも話題に。
この取り組みは様々な議論を呼びますが、肝心な絵本は累計30万部を超える結果に。これが無料公開した方がいいという話の根拠なんでしょう。
似たような取り組みと言えば、漫画家の佐藤秀峰さんが「ブラックジャックによろしく」を二次利用を無料化した結果、webやアプリでそこら中で見かけたのは皆さんも記憶にあるところ。
露出が増えた結果、佐藤秀峰さんの他の作品が注目されるところとなり、ブログ記事によれば1年間で約1,500万円売上げに繋がったそうですよ。
ただどちらの事例も極端すぎて、正直真似すれば同じような効果を得られるかといえば、まったく別の話ではあります。しかしながら、このまま手をこまねいている限り状況は変わらないのも事実。
個別に出版社が何かしようとしても難しいので、そろそろ手を組んで共通のプラットフォームでユーザーに取って利便性の高いサービスを始めるなど対策に期待したいところであります。
2018.3.12 20:12追記
記事内画像にてサイト名が出ていた点と一部誤字の修正をいたしました。