嘘を嘘と見抜けない人は多い?「デマは真実よりも多く・早く広まる」との調査結果

嘘は嘘であると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい…ネットを利用する上での名言として一度は聞いたことがあると思いますが、どうやら嘘を見抜ける人は多くないようです。
米マサチューセッツ工科大の研究チームがTwitterを調査したところ、デマは真実より多く・早く拡散されていることが分かったそう。
デマを書き込んだ人はもちろん、拡散した人も罪に問われる可能性があるので、リツイートする内容には気をつけたいですね…!
デマは広まりやすい
米マサチューセッツ工科大の研究チームがTwitterに投稿された約12万6,000件の情報を分析したところ、デマは真実よりも
- 1.7倍リツイートされた
- 一定数に6倍速く達した
ことが分かったそうです。
もう少し調査について詳しく話すと、研究チームは2006〜2017年の投稿のうち、延べ300万人が計450万回以上話題にしたニュースや噂を分析。
真偽を分類し、それぞれの情報が拡散される様子を追跡したそうです。
デマが真実よりも拡散されやすい理由としては、
- 真実よりもデマの方が目新しい情報に感じられること
- その情報への驚きや恐れ、嫌悪感などにより他者との共有を求めがちになるから
なんだとか…。
「事実は小説より奇なり」なんて言葉もありますが、嘘で盛られた話の方が人の興味をひく可能性は高いですし、なるほどな…という感じですよね。
ちなみに投稿されたデマは驚きや恐れなどの感情を表す割合が高く、ジャンルとしては
- 政治
- 都市伝説
- ビジネス
- テロと戦争
- 科学技術
- エンターテインメント
- 自然災害
の順で多かったそうですよ。
日本で調査すればまた違う結果になりそうですが、例えば「自然災害」で言うと2016年に発生した熊本地震の際、「地震で動物園からライオンが放たれた」というツイートが拡散され、ツイートしたユーザーは逮捕されるという事件がありました。
この時は投稿した本人のみの逮捕で終わりましたが、内容によってはデマを拡散したユーザーも逮捕されたり、訴えられる可能性があります。
嘘で盛られた情報は確かに面白かったりビックリしたり「人と共有したい!」と思ってしまいがちですが、本当にそのツイートは真実なのか、よく考えてからリツイートボタンを押したいですね。