Apple製品が値上げする…?原因はトランプ大統領か

たびたび衝突などが繰り広げられるAppleとトランプ大統領、現在は新しい法人税減税施策などで企業側から好印象であるものの、大統領選前後ではかなり過激なやりとりが見られました。
そんなトランプ大統領は今回、Apple製品が軒並み価格上昇しかねない政策に署名をしようとしているそうです。
詳細により状況が変わる
トランプ大統領は先日、アメリカに輸入されるスチールとアルミニウムに対して新しく関税を設ける事を表明しました。
それぞれスチールが25%、アルミニウムに10%の関税が設けられるそうで、スチールフレームを採用するiPhoneやアルミニウムの削り出しでお馴染みのMacが値上げする可能性があるとの事。
この関税増減は一時的なものではないようで、あくまで長期的な施策として採用されるそうです。
多くの製品にスチールやアルミニウムを採用しているAppleにとってはバッドニュースでしかないのですが、この関税は詳細によってかなり変化する可能性がある模様。
と言うのも、Apple製品のほとんどはアメリカ国外で生産されており、原料をアメリカに直接輸入して加工している商品はMac Proぐらいしかないからです。
関税が「原料」にのみ採用されるのであれば上記の通りなのですが、もし「完成品」にも適用されるなら大きく話は変わってきます。
もし完成品にも適用されるのであれば、他国で完成させたMacやiPhoneをアメリカに持ってくるだけで今までにないコスト(関税)がかかるようになるため、Apple製品全体の問題として商品価格帯が上がってしまう事も予想されますね。
アナリストらによれば「0.2%程しか影響はない」との見方もあるそうですが、原料費の一部が10〜25%も値上げするのであれば商品価格の見直しは当然ですし、他国(日本など)への輸出価格にも影響が出るのはまず間違いないでしょう。
まとめ
この発表を受けてすでに一部自動車メーカーの株価が下落傾向にあるとの情報もあり、少なからずAppleにも影響があるのは明白でしょう。
この関税が「原料」にかかるのか「完成品」にもかかるかで話は全然変わるのですが、高騰傾向にあるiPhoneの値上げだけは勘弁して欲しいですね…。