Amazon、2017年の利益は約6,000億円!でも税金は1円も支払っていないらしい…

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by yumi

先日「Amazon.jpが取引先メーカーに協力金の支払いを要求し、巡り巡ってユーザーに影響があるかも」とご紹介しましたが、今回は米Amazonのお話。

米Amazonは2017年、56億ドル(約6,000億円)の利益を上げたそうですが、国への税金は1円も払っていないんだとか。

「Amazon.jpは日本に納税せず、アメリカに納税してる!」なんて情報もありますが、まさかアメリカにさえ支払っていないとは、驚きですね…(;´Д`)

一体どういう仕組みで納税を逃れているのか

私たちが日常的に利用しているAmazon.jpは米Amazonの子会社である「Amazonジャパン株式会社」と「Amazonジャパン・ロジスティクス株式会社」が担当しています(※)が、それぞれの業務は

  • Amazonジャパン株式会社:運営サポート
  • Amazonジャパン・ロジスティクス株式会社:物流業務サポート

となっています。肝になるのは2社とも「販売業務は行っていない」こと。

※現在はこの2社は合併し「Amazonジャパン合同会社」となっています。

販売業務はあくまで米Amazonということで売上はすべて米Amazonへ行き、日本の2社は販売業務をしていない=販売による利益がない=利益がなければ法人税はかからない…という仕組みになっているそうです(ざっくりとした説明ですが)

過去、日本の国税局は「日本で日本人相手に商品を販売しているのにそれはおかしい」と戦ったみたいなのですが、残念ながら雀の涙ほどの税金が支払われたのみで完敗だったとのこと。

※政府与党が「(海外の販売事業者などが)日本国内に倉庫を所有している場合も課税できる」とする法人税法の改正を進めているため、今後は納税することになるかもしれません。

さて、ここまでご紹介したAmazonの税金逃れは世界中で行われていることで、結構有名な話ですよね。

なので「Amazon.jpの利益はアメリカが全部持っていって、税金もアメリカ払われているってことか。なんだかなー」と私たち日本のAmazonユーザーは思っていたわけですが…。

なんとそのアメリカでもAmazonは税金を払っていないとのこと!!

photo credit: Money via photopin (license)

なんでも「様々な税額控除とエグゼクティブ・ストック・オプションの税制優遇措置」により、連邦法人税(国に支払う税金)がゼロになったんだとか…。

その上トランプ大統領による税改革案が可決されれば、Amazonは逆に7.89億ドル(約837億円)の利益を上げる可能性もあるそうですよ。

違法な方法で税金逃れしているわけではないですが、これには多くの批判が集まっている模様。

日本を始めとした世界各国のみならずアメリカさえも敵に回すとは…世界一の富豪であるAmazon CEOのジェフ・ベゾス氏にとっては「違法なことはしてないもん」といったところなんでしょうかね。

果たしてAmazonが屈する日は来るのか…それとも各国は指を咥えて見ているしかないのでしょうか。


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