総務省がセキュリティエンジニアを「日給8,000円+通勤手当なし」で募集し批判殺到

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by yumi

もちろんホワイトな会社も数あれど、いまの日本の労働環境は決して「良い」とは言えない状況ですよね。

政府は今国会で「働き方改革関連法案」の成立を目指していますが、そんな中、総務省でビックリするような求人が出され批判が殺到しております。

省庁でこれじゃ、働き方改革なんて成功しないのでは…。

専門的知識が必要なのに…

ワーキングプア、サービス残業、パワハラ、過労死、ブラック企業…いまの日本の労働環境は決して良いものとは言えず、悪印象な言葉ばかりが並んでいるような気がしますよね。

政府は働き方改革法案を今国会で成立させることを目指していますが、政府が指揮をとって労働環境を悪化させる気では?と思ってしまいかねない「定額働かせホーダイ」と揶揄される裁量労働制の拡大などが連日ニュースになっていたり…(本日未明、裁量労働制の拡大は削除が決定しました)

いやいや、政府は労働者を守ってくれるでしょう!今の環境よりも良くしてくれるはずでしょう!と思いたいのですが…今回、行政機関である総務省が「ビックリするような求人」を出して批判が殺到してしまいました。

その募集要項はこちらで確認可能なのですが、簡単に言うと以下のような人材が欲しいとのこと。

  • 総務省情報流通行政局サイバーセキュリティ課が非常勤職員を採用する
  • 職務は「高度な専門的知識を必要とする事務」
  • 情報通信ネットワークの構築・運用に関する専門的知識、実務経験があること
  • 情報通信技術やサイバーセキュリティに関する情報収集・分析に必要な知識、経験があること
  • 勤務時間は土日休日を除く10時〜16時45分まで(休憩時間60分)

Photo via Visual hunt

セキュリティ関連に詳しくない素人からすると、頭の中に「???」しか浮かばないような募集要項ですが、どうやら総務省が欲しいのは「セキュリティエンジニア」と呼ばれる人材のよう。

その仕事内容はITエンジニア向けの求人サイト「フリエン」によると、

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティを考慮したネットワークの設計・運用・管理を行う職業です。

企業等が保有するサーバーは日々、コンピュータウイルスや、スパイウェア、不正アクセス、内部犯行による個人情報漏洩など、様々な脅威や脆弱性と隣り合わせです。

その様な脅威や脆弱性から守ることを考えたネットワーク構成であったり、セキュリティ機器の導入、不正アクセス制御等、様々な対策を考え実行するのが、セキュリティエンジニアに課せられた役割です。

とのこと。IT社会のいま、確実に必要な人材ですね。

さて、平均年収.jpによればセキュリティエンジニアの平均年収は600万円。これでも低いような気がしますが、なんと総務省が提示した日給は…

まさかの日給8,000円…。通勤手当も無し。

いくら非常勤職員で実働時間約6時間とは言え、「高度な専門的知識を必要とする事務」と言っているのに…安すぎませんかね?これでは批判が殺到するのも分かる気がします。

省庁のセキュリティに対する考えが甘いというのはもちろん、これでは働き方改革など到底実現しないような気がしてしまいますが…みなさんは「日給8,000円+通勤手当なし」は妥当だと思いますか?

参考:総務省

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