iPhoneのセキュリティ神話が…「すべてのiPhoneはロック解除が可能」らしい

FBIに頼まれても、絶対にiPhoneのロックを解除しなかったApple。
ユーザーのプライバシー保護に並々ならぬ信念を持っていることが伺えますが、そんなAppleの信念を反故にするような「現存するすべてのiPhoneのロックは解除可能」というニュースが入ってきました。
一体どういうことなのでしょうか?
すべてのiPhoneでロック解除は可能?
iPhoneのロック解除を巡ってFBIと争っていたApple。
詳しくはこちらで紹介しているのですが、裁判所から「ロックを解除しろ」と言われても従わず、結局FBIはAppleに頼らない形でロックの解除に成功しました。
FBIは「第三者からロックの解除方法を入手したため」としていますが、誰がどうやってロックを解除したのかは今も明らかにしていません。
しかし一部報道では、この第三者とは日本企業「サン電子」の子会社であるイスラエルの企業「Cellebrite」ではないか…と言われていたんですよね。

Cellebrite
そしてその「Cellebrite」は公には発表してはいないものの、「今あるすべてのiPhoneはロックの解除が可能ですよ」と、警察など法執行機関や民間の犯罪捜査機関に売り込んでいることが、米メディアForbesにより明らかとなりました。
匿名の情報筋によると、Cellebriteは最新のiOSであるiOS 11に侵入する技術をすでに確立しているんだそう…。
確かにCellebrite社の公式サイト上に掲載されている「Advanced Unlocking and Extraction Services(高度な解除/抽出サービス)」というPDFの資料には、
高度な解除/抽出サービスは、以下の端末をサポートしています。
AppleのiOSデバイスとオペレーティングシステム。iOS 5からiOS 11までのiPhone、iPad、iPad mini、iPad Pro、iPod touchを含む(意訳)
という記載が。
しかもCellebriteにロックを解除してもらうための費用は1,500ドル(約16万円)ほどとのことで…一般人にとっては高いですが、捜査機関からしたら屁でもない金額ですよねこれは(;´Д`)
もちろんAppleもこれを黙って見ているわけではなく、ソフトウェアアップデートで改善をしてくるでしょう。
果たして今後、Cellebriteの技術が勝つのかAppleの技術が勝つのか…いたちごっことなりそうな予感もしますが、ユーザーとしてはAppleの勝利を切に願うところです。