スマホが電気自動車のせいで値上げに?Appleがとった対策がスゴい…
今や誰もが持つようになってきたスマホ、そのスマホが電気自動車の普及により値上げないし供給不足になるかも知れない、という事実はご存知ですか?
Appleはすでにこの件について対策を進めているとされており、噂が本当ならAppleは鉱山会社と直接取引を行おうとしているようです。
コバルト不足
スマホの主要電源である「リチウムイオン二次電池」、字面からなんとなく「リチウムを使った電池」である事はわかるのですが、正確には「コバルト酸リチウム」という物質が採用されています。
このコバルトは合金素材や化合物素材として元々需要の高い鉱物だったのですが、最近では電気自動車の普及によりスマホ側と電気自動車側とでコバルトの争奪戦になっているとの事。
両方ともコバルトをバッテリーに採用しているため、現状これをサクッと別の素材に変えるワケにもいかず、その需要もあってここ1年半でコバルトの価格は3倍以上にもなっている状態。
このままスマホ側と電気自動車側が争っているとどんどんコバルトは値上がりしてしまうワケですが、業界ではAppleが直接鉱山会社からコバルトを買い付けようとしているとの噂が流れています。
Appleは基本的にサプライヤーに素材の買い付けなどを任しているので、直接素材そのものを買い付けるのは異例の事態であり、事の重大性を感じさせますね。
噂によれば鉱山会社との直接交渉をすでに始めており、年間数千トンものコバルトを少なくとも5年契約で継続的に買い付けするようで、これが本当ならサプライヤーへの卸売ないし供給を行うと考えられます。
電気自動車サイドから見ると「Appleは電気自動車普及に対する最大の敵」らしいのですが、主力商品の未来がかかっているだけにAppleは絶対に引かないでしょうね。
すでにコバルトの価格が3倍以上に値上がりしているため、残念ながら噂が本当だとしてもiPhoneの値下げは無さそうです。
まとめ
一部の識者からは「Appleが独自バッテリーを採用するのでは?」との話もあるようですが、もし本当だとしても開発に時間がかかるので、今すぐ採用というワケにはいかないでしょう。
ただしAppleはサプライチェーンの数を最小限に抑えたいと考えているので、コバルトの買い付けに成功すれば独自の電池開発を始めるのはほぼほぼ間違いないそうです。