NHKが社員を24時間監視!?スマホによる出退勤管理に批判殺到…

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by HikaruSano

昨年大いに取り上げられた「過重労働問題」、目立ったのもでは広告代理店の職員が自殺したものや、NHKの職員が過労死した事件などが取り上げられました。

そんなNHKは「働き方改革」として、スマホによる出退勤管理などを取り入れ始めたそうなのですが、当の職員らからは不満が爆発しているようなんです。

24時間従業員監視

昨年10月、2013年に心不全で死亡した女性職員が事について、心不全の原因が「過重労働」によるもので労災認定されたとして、ニュースで大きく取り上げられました。

ピーク時の時間外労働時間は月150時間を超えていたそうで、遺族の方は過労死について再発防止に努めるようNHKに訴え続けていたそうです

NHKは今月初めから「局員の過重労働を防ぐための制度」として、「スマホによる出退勤打刻」を試行運用しており、3月から本格導入をする予定との事。

これは報道関連で働く職員が、取材先から出退勤打刻の為に行き来する時間を削減する目的で設けられ、スマホで遠隔地から勤務開始時と業務終了時を入力できる仕組みです。

一見便利そうなこの機能なのですが、当の職員らからはかなりの不満が上がっているそうで、「24時間監視だ」といった意見が見られる模様。

実はこの機能、GPSの位置情報を同時に利用するそうで、記者からすれば「取材源が割れてしまう可能性で取材拒否されかねない」「(位置情報がわかるので)終業後でも気が抜けない」との事

記者らに配られた「スマホ打刻試行運用指針」には、「打刻の位置情報は、記録・保存するだけで、日常の勤務管理では使用しない。」とされています。

しかし、「ただし、不正の疑いがあって、所属長が事実関係の確認に必要と判断した場合には、使用することができる」とある事から、位置情報をしっかり把握できている事が伺えますね

まとめ

NHK側は「記者の勤務をより正確に記録し、健康確保につなげるため」と説明しているそうですが、実際どの程度位置情報を把握されているのかわからないので、不満に思う職員が多いのも納得ですね。

一部では「働き方改革に名を借りた経費の不正防止策ではないか」とも言われており、「過重労働」を防ぐのが目的ではないと指摘する声もあるそうです。


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