ただ見るだけじゃない!Appleが「会場の雰囲気を味わえる専用ゴーグル」の特許を取得

現在IT関連企業が必死に開発を進める仮想現実、いわゆるVRやARといった技術は様々なアプローチで公開され始めていますが、一般に楽しめるコンテンツとしてはまだ普及してはいませんね。
しかしAppleがこの度取得した特許は、もしリリースできれば様々な業界に影響を与える可能性を秘めた何とも楽しそうな技術なんです。
映画もスポーツもコンサートも
スマホでも取り入れられ始めているもののそこまで普及には至っていない仮想現実分野、AppleはARKitやAnimojiの発表で業界から注目を集めましたが、ユーザが夢中になって楽しめるコンテンツとは言い難い状況ですね。
そんなAppleはiPhoneでの利用以外にARグラスの開発が噂になっているのですが、今回取得された特許は「ライブイベントなどをより臨場感ある状態で見られる技術」に関わるもので、いわゆるVRゴーグルの開発を進めている可能性が示されました。
このVRゴーグルで例えば映画を見た場合、ユーザの目には「画面一杯に映画が再生される」のではなく、「映画館の指定した座席からスクリーンで再生される映画を観る」事が可能になります。
VRゴーグルを装着すると座席表が表示されるので、好きな席を選択するとその座席の位置情報を元に仮想スクリーンが展開され、例えば
- 「上下左右ともに真ん中の一番良い席」で観たり
- 「後方右側の立ち見席で見下ろす」ように観たり
- 「最前列で見上げる」ように観たり
する事ができるワケですね。
他にもスポーツ観戦、例えば野球の場合は
- 熱烈なファンが応援している外野席
- 選手の動きを間近で感じられる内野席
- 全体を見渡せる上段席
といった具合に、1つの試合でも全く異なる視点から試合を観る事が可能になります。
テレビ中継のように場面場面で様々なカメラの映像が流れる訳ではなく、本当に球場の席に座って試合を楽しんでいるかのような臨場感が楽しめるので、時間やチケット代の問題などで直接観戦に行けないファンにとってはこの上ない手助けとなるでしょう。
同様にコンサートイベントでも席を選んで視聴できるので、「最前列から見上げるように」とか、「中距離から全体が見えるように」といった具合に、テレビ中継やDVDでは味わえない楽しみ方をいつでもどこでも可能にします。
あくまで特許を取得した段階で利権問題など展開には様々な問題があるでしょうが、楽しみにしていた試合が用事でどうしても見に行けないといった不幸を解消してくれるので、もし実現できればかなり人気のコンテンツに化ける可能性もあるでしょう。
まとめ
筆者はインディーズ・プロ問わず音楽ライブイベントに参加するのが好きなので、DVDなどでは感じられないライブ独特の一体感が自宅でも楽しめるのであれば、ほぼ確実にこのVRゴーグルを購入するかと思います。
コンテンツを「どこから観るか」という新しい要素、ぜひAppleにはこのVRゴーグルを完成・リリースして欲しいところですね。
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