スパイ映画かよ…PCに不正ソフトをインストールし自爆する偽USBメモリ登場

みなさんはスパイ映画とかで、「(指令を説明して)…なおこのテープは5秒後に爆発する」といったお約束の展開を見た事がありますか?
これは証拠を残さないために、機器自ら物理的に破壊する事を目的としたフィクションの仕様だったのですが、さらに悪意ある仕様かつ自爆するUSBフラッシュメモリー(偽)の動画が公開され、注目を集めています。
自動で30秒後に自爆
MGと名乗るユーザは昨年10月、「Mr Self Destruct v1」と命名した「USB Rubber Ducky」の動画を公開しました。
「USB Rubber Ducky」とは、USBフラッシュメモリーと似た形状をしているものの、PCに接続した際はキーボードであると認識させる事で、あらかじめ入力された命令をPC上で勝手に行う装置の事を言い、ざっくり言えば物理的なウイルスです。
この「Mr Self Destruct v1」をPCに接続すると、その瞬間からPCの操作を乗っ取り不正なプログラム(ウイルスなど)を勝手にインストールし、自動的に手巻きオルゴールを回す不気味な人形の動画が再生され始めます。
そして接続してから30秒が経過すると、「Mr Self Destruct v1」は白煙ともに異音を発し、次の瞬間木っ端微塵に自爆しました。
Mr Self Destruct v1 pic.twitter.com/aFloN5VGKI
— MG (@_MG_) 2017年10月6日
「Mr Self Destruct v1」はPCの操作を乗っ取り、不正なソフトウェアを勝手にインストールし、証拠隠滅の為に自爆するワケですね。
彼は作り方の詳細もブログに残しており、ちょっとした工業技術とプログラミングの知識があれば、Amazonで手に入るパーツだけで作れる事が確認できました。
この動画を紹介したGIZMODOは、「このようなデバイスの作り方をネットで公開する事は、いつか法律で規制されるだろう」としており、装置そのものは元よりブログ自体も危険だと念を押しています。
「Mr Self Destruct v1」は犯罪に利用できる装置なので、かみあぷでは当該ブログのURLを記載する事は控えさせていただきます、ご了承くださいませ。
まとめ
ジョークグッズのような仕様なら笑っていられるのですが、思いっきり犯罪に転用できる装置だけに、この情報を公開した彼は最終的に何らかの処罰を受けるかも知れませんね。
こう言った仕様が犯罪系の動作ではなく、例えばWi-Fiルータの初期設定をPC上で自動で行う装置だとか、そういった人を助けるような装置にすれば良いのにな、と願わずにはいられませんでした。