なぜか調査対象にサムスンも…?iPhoneバッテリー問題の調査がスタート

年末に発覚した「AppleによるiPhoneの意図的なパフォーマンス低下問題」、今やこの件に対するAppleへの訴訟は保留も含めて少なくとも54件以上あるんだとか。
この件に関しては完全にApple側に落ち度があり、事実確認のためイタリアの公正取引委員会も実態についての調査に乗り出したのですが、なぜかその調査対象にサムスンも加えられているんです。
サムスンもやってたの?
Appleが打ち出したバッテリー割引施策では収束を見せない「iPhoneの意図的なパフォーマンス低下問題」、世界各国で訴訟が発生しており、主に「AppleがiPhoneのパフォーマンスを意図的に落として次世代機購入を促す意図があったかどうか」が争点になっています。
この件についてAppleは「iPhoneの予期せぬシャットダウンを防ぐため」との公式発表に至っていますが、実態は第三者機関が調査しない事にはハッキリしないでしょう。
イタリアでもこの件について疑問の声が多数挙がっているそうで、イタリアの公正取引委員会とも言える組織「Autorità Garante della Concorrenza e del Mercato(AGCM)」が調査に乗り出しました。
…が、なんとAGCMが調査対象としているのはAppleだけではないようで、Appleのライバルでもあるサムスンも同様の調査を行う事を発表しています。
サムスンと言えば、今回の件についてAppleがプレスを出した数日後、「ソフトウェア更新でCPUの性能低下はしていない」と断言したプレスをリリースしており、普通に考えれば本件とは全く関係ないはずの立場でしょう。
しかしAGCMがAppleに加えサムスンも調査対象としているのは、もしかしたらサムスンのスマホにも同様の「意図的なパフォーマンス低下」に関する報告が消費者から寄せられているのかも知れません。
サムスンを調査対象に加えた事についての詳細は公開されていないのですが、AGCMは「ソフトウェアアップデートの影響についてユーザに十分な情報を提供をしていない」という大雑把な理由を明かしています。
「意図的なパフォーマンス低下」自体は行なっていないものの、サムスンのアップデートにはユーザが不利になるような何らかの機能が秘密裏に追加されているのかも知れませんね…。
まとめ
「ソフトウェア更新でCPUの性能低下はしていない」と断言したサムスンが、もし調査の結果ユーザが不利となる何らかの機能追加などをしていた場合、現在のAppleに対して行われている以上のバッシングが世界中から飛んでくるのは間違いないでしょう。
Appleとサムスンに対するこの調査がいつ頃完了するのかといった情報はリリースされていないのですが、Appleユーザにとってもサムスンユーザにとっても続報が待たれるニュースとなりました。