iOS 11.2.2にアプデすると、iPhoneが激遅に?ただし絶対にアプデすべき

日本時間の今月9日にリリースされたiOS 11.2.2。
このアップデートは以前発表されたCPUの脆弱性に対応するものなのですが、この度オランダのブロガーが「iOS 11.2.2にアップデートしたiPhone 6は、ベンチマークスコアが約40%も低下した」と驚きの報告をしています。
ただし同氏は「アプデは絶対にすべき」とも言っており…詳しくご紹介します!
iOS 11.2.2でiPhone 6が遅くなる!?
日本時間9日にリリースされたiOS 11.2.2は、本来アクセス出来ない領域のデータにアクセスできてしまう=個人情報が筒抜けになってしまうCPUの脆弱性「Spectre」に対応したアップデート。
iPhoneユーザーにとって重要なアプデなのですが、今回テクノロジー系ブログ「 Melv1n」を運営しているオランダのブロガーMelvin氏から驚きの報告が。
なんとiOS 11.2.2にアップデートしたiPhone 6のベンチマークスコアが、約40%も低下したのだそうです…Σ(゚Д゚)
Melvin氏が測定した各スコアが以下。
iOS 11.2.2はiOS 11.1.2に比べシングルコアは41%、マルチコアは39%もスコアが低下していることが分かります。
ベンチマークスコアはiPhoneの処理速度を示したものなので、スコアが低い=処理速度が遅いということに。
「だったらiOS 11.2.2にはアップデートしない!」と思ってしまいますが、Melvin氏は「アップデートは絶対にすべき」と述べています。
その理由は、大きくまとめると以下の2点。
- ベンチマークスコアが示しているほど、iPhoneの速度低下を実感しない
- 処理速度よりも、脆弱性「Spectre」に対応することのほうが重要
ベンチマークスコアでは処理速度が約半分となっていますが、実際に使用する時に動作が倍遅くなったとは思わないそうです。
さらに処理速度が遅くなってもハッキングの心配はありませんが、「Spectre」に対応しなければその脅威にさらされることに。
この2点からMelvin氏はiOS 11.2.2へのアップデートを勧めているわけですね。
今回Melvin氏が検証したのはiPhone 6のみで、他のiPhoneへの影響はどの程度あるのか分かっていません。
しかし「Spectre」が発表された時からこの脆弱性に対応するとパフォーマンスが低下することは指摘されており、iPhoneも例外ではないことを考えると、どのモデルも多少の処理速度低下は否めないと考えられそうです。
Appleはこれからも「Spectre」を検証し少しでも影響を受けない対策を開発していくと言っているので、私たちユーザーはとりあえずiOS 11.2.2にアップデートして待つことにしましょう。