何言ってるんだ…FBIが「iPhone暗号化のせいで犯罪者が捕まえにくい」とキレる

数あるスマホの中でもかなりのセキュリティ強度を誇るiPhone、たびたびFBIと暗号化やロック解除について衝突していますね。
先日サイバーセキュリティについての国際会議があったのですが、FBIが公式の場でAppleの姿勢を非難しているようなんです。
セキュリティ会議でセキュリティ批判
マンハッタンでは先日サイバーセキュリティについての国際会議が行われ、セキュリティ関係者らが意見交換などを行いました。
そこにはアメリカの強力な捜査機関の1つであるFBIも参加していたのですが、なんとその場でAppleを「Jerks(足を引っ張る存在)」と表現し、iPhoneのセキュリティ強度(暗号化)について非難したのです。
FBIの科学捜査専門家であるスティーブン・フラットリー氏は、iPhoneが暗号化しているせいでFBIの犯罪捜査が難航していると述べ、犯罪者やテロリストを捕まえにくくしていると説明。
AppleとFBIがこの手のセキュリティ問題で度々衝突しているのは世界でも広く知られている事なのですが、まさかセキュリティ会議でセキュリティ強度が高い事を非難する人間がいるとは、出席者の誰もが思いもよらなかった事でしょう。
またこの発言に続き、iPhoneをハッキングするツール「Cellebrite」を警察機関などに販売しているイスラエル企業を賞賛する発言もしており、警察機関がセキュリティ会議でセキュリティを破壊する企業を賞賛するという意味不明な事態となった模様。
彼は一連の発言の中で、「(Appleは)一体いつまで法の執行を妨害するつもりなんだ」とも言っており、セキュリティ強度を高める事には反対の姿勢のようです。
ちなみに、他の専門家や市民組織などは「iPhoneの暗号化によって消費者は安全性を手に入れられている(意訳)」としており、彼がこの会議で完全に異質の存在であった事は言うまでもありませんね。
犯罪捜査にデバイスのセキュリティ強度が高い事は障害でしかないんでしょうが、言う場所と相手を完全に間違っている事に彼は気付く事ができなかったのでしょうか?
まとめ
Appleや他のIT企業にとって「セキュリティ強度=商品価値」であるのは明白であり、ユーザにとってもセキュリティ強度が高い事は大変喜ばしい事です。
FBIの一連の発言はざっくり「捜査の妨げになるからiPhoneの暗号化やめろ」という事なんでしょうが、一体FBIとハッカー以外の誰がこの意見に賛成できるのでしょうか?