バッテリー交換割引で買い換えしない人が増える!?機会損失はとんでもない額に…

ついに日本でもスタートした一部iPhoneのバッテリー交換割引、iPhone 6以降の機種が対象とあって利用できる読者の方も多いかと思います。
Appleによるバッテリー劣化時の安定性の優先が発端であるワケですが、この件による損失はとんでもない台数になりそうですよ。
対象ユーザは約5億9,900万人
通常8,800円かかるiPhoneの保証外バッテリー交換費用、iPhoneのパフォーマンスを巡る一連の出来事でAppleは、対象の機種に関して2018年いっぱいの間3,200円で対応する事となりました。
この対応については各所で様々な意見が述べられているのですが、専門家による試算ではAppleは2018年の間におよそ1,600万台ものiPhoneを売り逃す事になるんだとか。
イギリスの国際金融グループBarclaysのアナリストであるマーク・モスコウィッツ氏によれば、今回の件でバッテリー交換割引対象となるユーザは世界に約5億9,900万人もいるとの事。
バッテリー交換するであろうユーザは上記のおよそ10%(約6千万人)で、交換したユーザの内およそ30%である約1,600万人は2018年にiPhoneを買い換えないだろうとしています。
仮にiPhone1台を9万円として試算した場合、Appleに発生する機会損失は実に1兆4,400億円にもなり、とても無視できるような数字ではない事がわかりますね。
一応バッテリー交換をする人が6千万人ほどいるとすれば、Appleはざっくり1,920億円ほどの交換費用を得られる事になるのですが、通常8,800円の物を3,200円で販売しているような状態なので利益はほぼ出ないものと考えられるでしょう。
もちろんアナリストによる試算の1つなので確実にそうなるというワケではないのですが、他のアナリストらも軒並み昨年出した2018年のAppleの評価を下方修正しています。
ぜひAppleにはこの買い替えしないだろうと言われたユーザも手にしたくなるような、魅力的な新iPhoneを発表してもらいたいですね。
まとめ
試算のiPhoneを1台9万円としましたが、iPhone Xは最低価格およそ11万円であり今年発表される新iPhoneの価格も同等なら、機会損失は3,200億円増えた1兆7,600億円にもなります。
悪いニュースが続くApple、これらを挽回するには画期的な新製品を発表するしかないでしょうね。