「バッテリーが劣化しても性能低下しない」サムスンなどがここぞとばかりにコメントを発表

昨年末に明らかとなった「AppleによるiPhoneの意図的なパフォーマンス低下」問題、Appleが公式に事実を認めて謝罪するも、その影響はユーザ以外にも多くの影響を与えているんだとか。
先日一部のAppleライバル企業たちが、この問題について否定するコメントをそれぞれ残しているようです。
パフォーマンス低下は「ありえない」
iPhoneのバッテリーが劣化している場合、ユーザに通知や報告などなしにパフォーマンスそのものを意図的に低下させていたとして、現在Appleは集団訴訟や公的機関からの問い合わせなどが殺到しています。
この件についてAppleは「iPhoneが予期しないシャットダウンを行わないようにするため」と説明しましたが、そもそもこの問題は「ユーザに一切公開していない機能」であり、「実質意図的にiPhoneの性能を下げている」点が大きな焦点でしょう。
Appleはこの件について正式に謝罪し、2018年初旬からiPhone 6以降の保証期間外バッテリー交換を大幅値引きすると発表しましたが、一部ユーザの怒りは収まらないようです。
またこの件を受けてライバル企業であるサムスンとLG、モトローラとTHCがそれぞれAppleの意図的なパフォーマンス低下措置を否定するコメントをしています。
上記4社の出したコメントは、ざっくり下記の通り。
- サムスン:ソフトウェア更新でCPUの性能低下はしていない
- LG:絶対にそのような事は行いません
- モトローラ:劣化したバッテリーでCPU性能は抑えない
- HTC:我々のやり方ではない
いずれもAppleの行いを真っ向から否定する形を取っていますね。
「バッテリー劣化で性能が下がる」のは安定性を優先した結果ですが、ユーザーへの説明がなかった点は配慮不足だったのかもしれません。
このタイミングで関係各社が「ウチはやってない」と明言するのは、既存ユーザを安心させるためにも、また本件でiPhoneから離脱するユーザを獲得するためにも最高のアクションと言えるでしょう。
まとめ
現在は4社に止まっていますが、他にも大手のスマホメーカーが同様のコメントなどをリリースするかも知れませんね。
バッテリー交換大幅値引きで収まりのつかないApple、非常に大きな信用を失ったワケですが本年中に名誉回復となるでしょうか?