LINEのスマートスピーカーはAmazonの「販売禁止商品」?独占禁止法違反の可能性も

「Amazon Echo」の日本発売が発表された時にAmazonから姿を消したLINEの「Clova WAVE」、LINE側からは特に詳細なアナウンスが上がらず様々な憶測が飛び交いましたね。
そんな「Clova WAVE」、なんとAmazonで「販売禁止商品」に指定され問答無用で削除されていた事が判明しました。
禁止の理由は不明
11月8日にAmazonは、日本で正式に「Amazon Echo」のリリースをアナウンスしたのですが、その裏でLINEの「Clova WAVE」のAmazonページが突然削除されるという事態が発生しました。
LINE側に事前の連絡などは行われていなかったそうで、LINEは「Clova WAVE」の公式アカウントで他の窓口をアナウンスするに留まっています。
【お知らせ】現在、AmazonにてClova WAVEが購入できない状態になっております。お手数ですが、下記サイトにてお買い求めください。
— LINE Clova (@LINE_Clova) 2017年11月8日
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楽天市場https://t.co/OOAwwQs3q8#ClovaWAVE pic.twitter.com/9ZcLIHYGDx
この件については以前からある「Amazonの競合商品排除説」が持ち上がっており、根拠としてGoogleのChromecastやGoogle Home、AppleのApple TVなどがAmazonのストア上に存在していない事が挙げられますね。
実際Amazonが展開している通販サービスなのである程度Amazonの意思が介在する事はあると思うんですが、その露骨なやり口に少なからず国内外から批判の声が上がっています。
そして先日の「Clova WAVEのAmazonページ削除騒動」についてLINEは、Amazonに問い合わせた結果「販売禁止商品に指定された」との回答があったと産経新聞に答えています。
なぜ「販売禁止商品に指定された」のかは不明だそうで、当然LINE側の幹部は不快感を露わにしているものの、Amazon側と協議する考えを示しているそうです。
こういった「競合商品の排除」について「独占禁止法違反ではないか?」といった意見があるのですが、Amazonという通販サービスそのものを「自社サービス」と捉えるのか、「市場」と捉えるかで大きく変わってきます。
我々に一番近しい例で言えば、AppleがApp Storeで特定のアプリを削除してしまうのとある意味変わらない行為であり、このサービスはAppleの「自社サービス」ゆえ独占的でも仕方がない部分があるからです。
まとめ
ちなみに産経新聞では「販売禁止商品」と紹介されていますが、おそらく「禁止商品」の事を指しており、Apple TVやChromecastについては「禁止商品」の「以下に記載されているストリーミングメディアプレーヤー」に商品名が明記されています。
もしかしたら近日中に「以下に記載されているスマートスピーカー」なんて項目が新設され、「Google Home」や「Clova WAVE」、発売されれば「HomePod」も名指しで禁止されるのかも知れませんね。