Amazonを装った架空請求で被害1億円超!?消費者庁が注意喚起

まさか自分が騙される訳がないと思う「架空請求」ですが、ここ最近Amazonを語るパターンが急増しており消費者庁が注意喚起する事態にまでなっています。
被害総額は約1億2千万円
いきなりSMSに「未払いの請求がある」なんて来たら、皆さんどうしますか?
ネットに詳しい人なら「架空請求だわ、誰がダマされるのよ?」くらいに思うかもしれませんが、これがバカにできないレベルで被害が出ており消費者庁が注意を呼びかけているんです。
今回問題になってるのは「アマゾンジャパン」の名前を語るもので、文言は「有料動画の未納料金が発生しております。本日中にご連絡無き場合、法的手続きに移行します。」というもの。
知っている人ならいかにもな文言なのですが、NHKニュースによるとこれに関する各地の消費生活センターへの相談が急増しており、1万9000件にも上ってるそうなんです。
しかもその被害総額はなんと約1億2千万円にも上るそうで、想像以上に引っかかってしまう人が多い模様。
消費者庁のニュースリリースによると、詐欺の手口としてはまず先ほどのSMSを送りつけ「本日中にご連絡無き場合、法的手続きに移行します。」で不安を煽り、記載の電話番号に電話させます。
電話を掛けると「有料動画サイトの未納料金」があるなどと説明。氏名及び生年月日等を聞き出し電話を切らせないようにした上で、
「お客様は●●という動画サイトを利用しており、料金未納の悪質な利用者だ とみなされて請求が上がっています。」
「あなたは●●という動画サイトを利用しており、1年間未納状態で●●万円 の滞納金が発生しています。」
引用元:消費者庁ニュースリリース
などとありもしない、偽の請求の支払いを要求。
さらに追い打ちを掛けるようにそれっぽい言葉で不安を煽ってくるので、詳しくない人はこの辺で身に覚えがないけどなんとなく回りには知られたくないという心理が働き、払ってしまった方がいいかもと思わせる作戦にでます。
「本日中に支払わなければ民事裁判へ移行します。」
「今支払って頂かないともっと代金がかさんでいきますよ。」
「本日中に支払わなければ、裁判費用に加え、自宅や職場への請求連絡を行い、 ブラックリストに載せ、預金や財産の差押えをさせていただきます。」
引用元:消費者庁ニュースリリース
そして最後にAmazonギフト券をコンビニなどで購入し、その番号を伝えるように指示されると言う流れとなっています。

Photo by Amazonギフト券
こうやって客観的に見れば、そもそもアマゾンがSMSで連絡するなんてこともありませんし、それだけで法的手続きということもありえません。
さらにいくら未払いの請求があると言っても、それをAmazonギフト券で支払うなんてことは冷静に考えればおかしいですよね。
まるで年配の方を狙ったオレオレ詐欺みたいだなと思うのですが、これらの被害者は10代から80代と幅広くこのような事情に詳しくない人が主な被害者になっていると思われます。
また1件辺りの被害額は主に10万未満となっていますが、中には377万円を払った事例もあるとのこと。
カミアプ読者の皆さんではこのような架空請求に引っかかるケースは少ないとは思いますが、家族や友人など知らないところでこのようなSMSが送りつけられ被害に遭うケースもあると思います。
ぜひこのような詐欺被害が出ているということを伝えるとともに、絶対に電話をするなどをしないように教えてあげて下さいね。