「☆1の評価なら使わなくていいよ」AmazonレビューにキレたIoTメーカーがとった行動とは

こんにちは、yumiです。
「外出先から植木に水をあげる」「設定した時間になったら自動でカーテンが開く」一昔前はまさに”未来世界”だと想像していたことが、IoTの登場によって現実となりましたね。
便利な反面、ハッキングされたら…なんて問題もありますが、他にも気をつけなければいけない点があるようで…?
自社のIoTデバイスについて、Amazonに☆1の評価を書いたユーザーに対し、メーカーが驚きの行動に出ましたよ。
Amazonに☆1と書いた代償は大きかった
今回問題となっているのはIoTメーカーGaradgetが販売している、遠隔でガレージを開閉したり、開けっ放しにしているとスマホに通知してくれたりする「IoTスマートガレージドア」。
2016年にクラウドファウンディングKickstarterやIndiegogoで資金調達し、今は一般販売もされています。
Amazonでも販売されているのですが、評価を見てみると…総合では☆4となっていますが、約20%のユーザーが☆1と評価していますね。
さて、この☆1をつけたユーザーの1人、R.Martinさん。どうやらアプリが上手く動作しなかったようで、「何度アンインストール、再インストールしてもダメ」「ヒドい商品を買ってしまった」と、まずはGaradgetのコミュニティ掲示板に投稿しました。
その後怒りが収まらなかったのか、Amazonにも☆1のレビューを書き込みます。現在は削除されているのか見当たらないのですが、ars TECHNICAによると
Junk – DO NOT WASTE YOUR MONEY – iPhone app is a piece of junk, crashes constantly, start-up company that obviously has not performed proper quality assurance tests on their products.
(意訳)ゴミ。お金を無駄にするな。iPhoneのアプリはマジでゴミ。常にクラッシュするし、この会社は自社製品に適切な品質保証テストを実施していないスタートアップだ。と商品の批判を展開。
さて問題はここから。Garadgetの開発者であるGrisak氏がR.Martinさんに返信したのですが…その内容が以下。
(意訳)マーティン、あなたが技術的な困難にぶち当たった数分後に投稿したAmazonのレビューは「自分は衝動を抑えきれない」ということしか示してないよ。
土曜の夜にテクニカルサポートを提供することは厭わないけど、子供じみた癇癪を許すつもりはない。
現時点で唯一の選択肢は製品をAmazonに返品して代金を返してもらうこと。あなたのIoTスマートガレージドア(ID:2f0036)はサーバーから切断される。と、なんとIoTの肝であるネット連携を切断するという行動に出たんです。
たしかにR.Martinさんの言葉遣いは悪いですが、まさか開発者がこのような行動に出るとは…この話はTwitter上で大きな話題となり、あのテスラのCEOイーロン・マスク氏も反応。
ただし、「失礼な顧客へのサービスを拒否しただけでこんなに注目を集めるなんて、今日はのんびりした日なんだね」とGrisak氏の対応を評価しているようです。
Must be a slow news day if denying service to a super rude customer gets this much attention
— Elon Musk (@elonmusk) 2016年2月3日
確かに顧客だからと言って、なんでもかんでもしていいわけではありません。しかしIoTデバイスの場合、今回のように一方的に使えなくしてしまうことが可能。ユーザーとしてはIoTデバイスに手を出しづらくなるのも事実です。
Grisak氏は「今回の件はAmazonのレビューが原因じゃないよ。ただ害のある人から距離を置きたかっただけ」とコメントしていますが…今回のこの問題、みなさんはどう思いますか?