ヤマト、Amazonの「当日配送」から撤退!プライム会員・非プライム会員どちらにも影響か

こんばんは、yumiです。
ネット通販の拡大による宅配個数増加や配達ドライバーなどの人手不足等により、サービスの見直しを進めているヤマト運輸。本日、Amazonの「当日配送」から撤退するとの報道がなされました。
ヤマトが撤退するとAmazonはどうなるのか?プライム会員のみならず、非プライム会員にも影響がありそうですよ。
Amazonの「当日配送」って?
そもそもAmazonの当日配送とは有料の配送オプションである「当日お急ぎ便」のこと。
注文した商品に514円の「当日お急ぎ便」のオプションをつけると、注文日当日(午前8時〜午後9時までの間)に商品が届くというサービスです。
この「当日お急ぎ便」からヤマト運輸が撤退の方針を明らかにしたのですが、「514円も払って当日配送を頼むユーザーはそんなにいないんじゃない…?」とも思いますよね。
しかし年会費3,900円のAmazonプライム会員になっている場合、この「当日お急ぎ便」は無料で利用可能なんです。
日本で会員数がどのくらいいるのか正式に発表はされていませんが、一説では600万人とも。
- 映画やTV番組が見放題の「プライム・ビデオ」
- 100万以上の曲が聴き放題の「Prime Music」
- 容量無制限で写真を保存できる「プライム・フォト」
など無料の配送オプション以外にも特典は色々とあるので、プライム会員に入会しているユーザーは相当数いると考えられます。
さてそのプライム会員の場合は「当日お急ぎ便」を無料で使えるということで気軽に利用するユーザーも多く、さらに
- 当日お急ぎ便の荷物が午後6〜7時にヤマトの配送拠点に到着する
- その荷物を仕分けて午後9時までに届ける
という流れのため、ヤマト運輸の「長時間労働の原因」となってしまっていたそうです。
日本経済新聞によればヤマトとAmazonで話し合いがなされており、すでにヤマトが担当する当日お急ぎ便の宅配個数は減り始めているとのこと。
将来的には「当日お急ぎ便から完全に撤退する」ことを視野に入れているそうです。
Amazonはどうなる?
さて、こうなると「当日お急ぎ便はどうなる?」「Amazonプライムはどうなる?」という点が気になりますよね。
現在、ヤマトが減らした当日お急ぎ便の荷物は日本郵便が受け持っているそうですが、日本郵便の配送能力はヤマトの3分の1程度とのこと。
そのため今の物量のままヤマトが完全に「当日お急ぎ便」から撤退すると、サービス自体が成り立たなくなってしまいます。
とは言えAmazonも「配送オプション無料」のプライム特典を失くすということは考えづらいですし、以前ご紹介した通りプライム会員費の値上げが現実的と言えそうです。
また、そもそも当日お急ぎ便だけでなく、Amazon自体採算が悪いとことからヤマトは運賃の値上げも要求しているそう。
Amazonが運賃の値上げに応じなければ取引停止も辞さないとのことなので、プライム会員費だけでなく配送料が無料となる「商品小計2,000円以上」という価格自体も見直される可能性はありそうです。
まとめ
ということでヤマトの「Amazon当日お急ぎ便」撤退のニュースをご紹介しました。今後の流れとして考えられることをまとめると、
- Amazonプライム会員:会員費の値上げ
- 非プライム会員:当日お急ぎ便が514円より高くなる
- 非プライム会員:配送料が無料となる商品小計が2,000円より高くなる
等の変更が考えられます。
3月の時点ではAmazonは「送料無料は大事なサービスで値上げする予定はない」と言っていましたが、果たしてどうなるか…Amazonの発表を待ちましょう。