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若者の本離れが深刻…大学生の半数以上が1日の読書時間がゼロ

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「若者の〇〇離れ」なんていうとまたそういう売れない理由を作ろうとしてる…なんて言われてしまいますが、大学生の読書離れは深刻のようです。

読書時間ゼロは年々増加傾向 スマホとの関連性は見られず

全国大学生協連が実施した「第53回学生生活実態調査の概要報告」によると、読書をしない大学生が年々増えているようです。

第53回学生生活実態調査の概要報告」は毎年、大学生の学校・日常生活、経済状況などについて行われる調査で、アルバイトをしているか、1ヶ月の生活費はどのくらいかを調査しているもの。

一番最近では2017年10月から11月にかけて、全国の国公立および私立大学の学生18,999名に対して行われておりその結果が公表されたのですが、読書に関する調査結果が驚きだったんです。

質問は「1日の読書時間は?」というものなのですが、なんと「0分」と答えた学生が半数を超える53.1%だったんです。

ただこれ今年に始まったことではなく、グラフを見る限り2012年頃から読書をまったくしない学生が増えてきており、右肩上がりで増えているの実情。

読書時間の全体平均は23.6分で、これも減少傾向になっているそうです。

さてこうなるとお決まりのように出てきそうなのが、スマホの普及で本を読まなくなったんだ!という指摘ですが、その点に関しては全国大学生協連の資料内でも言及されており、

調査年ごとの読書・スマホ・勉強時間の推移を算出し、読書との関係の有無をみたところ、読書時間減少にはスマホ時間による直接的な強い効果はみられない
引用元:全国大学生協連

一緒に調査している、大学生のスマホ利用時間との相関はあまりみられないとのこと。

じゃあ、なぜ読書時間が減っているのかという話になるのですが、

4. 5年分のデータ分析という但し書きをつけておくが、2014年を頂点として読書習慣のある学生は年々減ってきており、1年ごとに読まなくなってきていることが確認された

5. スマホ利用が読書を減少させたという説は支持されない。むしろ、最近の大学生の高校までの読書習慣が全体的に下がっていることの影響が大きい

引用元:全国大学生協連

としており、高校における読書習慣が関係あるのではないかとしています。

ではということで高校生の読書週間に関する調査を探してみると、文部科学省が開催する子供の読書活動推進に関する有識者会議というものがあり、その中に資料を発見。

小中高生の不読率(本を読まない学生の率)のグラフをみると、高校生のデータは多少増加傾向にあるものの、先程のグラフほどの上昇は見られません。

逆に小中学生の不読率は低下しており、ここ数年だと安定しているというデータになっていますね。

厳密には調査方法や質問の内容なども異なるので、これで比較は難しいかもしれませんけども。

おそらく同じような事を全国大学生協連も考えたのか分かりませんが、

スマホの直接効果は支持しないものの、スマホは学生生活全体に影響を及ぼすツールであることは無視できない。読書時間を減少させる間接的な効果は十分、検討されるべき課題であると付記しておきたい。
引用:全国大学生協連

利用時間だけでは計れない、スマホの何かしらの影響を与えている可能性があると調査結果を締めておりました。

個人的にはスマホの普及と共に、サイトやサービスも増えてきて同じ時間でも得られる情報密度がだんだん濃くなってきているような気はします。

これ大人にも言える気がするんですが、皆さんの読書時間はスマホを持ち始めてから変わりましたか?

ライターのひとこと

読書のメインはkindleなのですが、たまに紙の本を買うとなんだかんだこっちのほうがいいよなーと思ってしまいます。

LINEMOLINEMO
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