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スマホに頼ると集中力が落ちる?カスペルスキーが調査結果を発表

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こんにちわ、Hikaru Sanoです。

ロシアのコンピューターセキュリティ会社であるカスペルスキーがこの度、2015年から取り組んでいた「デジタル健忘症」についての調査結果を報告しました。

カスペルスキーの調査は「職場におけるスマホの使用」について行われ、スマホ進化に伴う人間の集中力の低下に警鐘を鳴らしています。

記憶よりもスマホの記録が信頼できる

調査は生産性や記憶力などを各種環境で比較するもので、例えば「スマホを机の上に置いた状態」と「スマホを手の届かないところに置いた状態」とで生産性は変わるのか?などをチェックするもの。

そこで浮かんできた大きな問題とはスマホに情報を保存したことに安心し、「その情報を忘れてしまう」ことと、「会話の背景や感情など貴重な情報を見落とす」というものでした。

「その情報を忘れてしまう」は、例えば身近な人やビジネスパートナーの連絡先や住所といった既存の情報を思い出せないことをなどを指しています。

調査では半数以上の人間が「自分の子供」「職場」「パートナー」の連絡先を覚えておらず、記憶をスマホに依存している傾向が強く、また覚えようという気も感じられません。

他にも会議内容についてスマホなどでメモを取っている場合、会話の背景や感情などの情報を理解することよりもメモを取ることに集中し、討論で出てきた会話内容よりも自身がスマホに残したメモの内容を信頼する傾向が見られるとのこと。

実際に話されていた膨大な量の情報ではなく、自身がとった要点をかいつまんだメモを信頼してしまうことでその会議における議題の本質や背景などを考慮することができなくなり、「会話の背景や感情など貴重な情報を見落とす」という結果につながっているようです。

またそのメモが消えてしまった場合「会話の内容を一言も思い出せない」と答えた人は13%にも上り、会議に参加するのではなく記録を取ることに集中力を割きすぎている傾向が強いです。

他にも「スマホを机の上に置いた状態」と「スマホを手の届かないところに置いた状態」とで生産性を比較した場合、「スマホを手の届かないところに置いた状態」の方が生産性が最大26%も高くなり、自身とスマホとの距離がより遠い方が生産性が向上する事を証明しました。

スマホがどんどん進化するにつれ今まで人間が行っていた「記憶」をスマホの「記録」に依存するあまり、記憶力の低下は仕方ないとしても集中力や生産性が下がってしまうというのは、本末転倒な気がしますね。

まとめ

いかがでしたか?

この結果を受けてカスペルスキーのビジネス部門マーケティング部長は「常にスマホを使えるようにするのではなく、スマホを使えない時間帯を設けた方が仕事の生産性は向上するかもしれません。」と述べています。

皆さんはスマホ無しで、職場や家族の連絡先をちゃんと言えますか?

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